Champions on Ice 2008新横浜

行って参りましたCOI。14日(土)の夜の部でしたが、感想は「大満足」!


今日の昼にはまだ調子が悪かった選手もいたようでしたが、夜の方は良い演技が多かったですよ。
私的に「泣きのツボ」が何度かあり、そして出演者皆さんの熱い演技に酔わされて、公演が終わってしまったときにはまだ夢の中。家についてもまだ興奮中です。

思いつくまま、ちょっとまとめておきます。

会場入りしたときにはCOI名物?の小芝居がもう始まっていて、チャップリン男や華やかな女性陣が客席を廻ったりしておりました。こういうあたりがやっぱり「ショー」。こちらも「早く始まらないかなー」とただ待つばかりでなく、ショーの中で「観客」というお役をもらったような気分になっていいですね。
おなじみのマキシムさんと、ヨランダさんではない女性が歌ってらっしゃった。

今回のテーマは「カルメン」。ホセ=本田武史くん、カルメン荒川静香さん エスカミ−リョ=ステファン・ランビエル ミカエラ安藤美姫さん ・・・で、ジョニーが荒川さんの運命を現す男? で、ややかわいそうだったのが、ボナリーさんがおそらく「闘牛」という。でも牛役だけじゃないようなところもあって、やや複雑な役割になってるような・・・。「解説ほしいなあ」とちょっと思ったりして。

美姫ちゃんのミカエラはけなげっぽく、荒川姐さんは「利口なカルメン」風情。ホセ・武史君はカルメンにやられっぱなし。エスカミーリョ・ステファンは、カルメンに惚れられているはずなんだけど、マイペースすぎて色恋ムードを感じず・・・。と、くだらない目線で観るとおもしろおかしいのですけど、思ったよりまとまった劇になっていて、要所要所でフランスいい男のお二人(ペーゼラさん&ブルザ氏)は姿勢の良さについくらっとするし、ナハロさんは相変わらず濃いダンス。ジョニーはどこを滑ってもキラキラ。武史君の滑りはなめらか〜。荒川さん、かっこよすぎ・・・とどこに目を持って行っていいのか参る楽しさでした。

ただみんなが使った布もの小道具、やっぱり扱いが難しいのか、美しい波形になりにくいようですね。

さて、ソロナンバー。順番を思い出せないところがあるので、思いつくままに。

西野友毬ちゃんはロンド・カプリチオーソだったかな?ショー用ではなく、SPかな。さすがにまだ曲負けの印象はあるし、淡々とした演技になってしまうのは仕方ないけど、相変わらず物怖じしない印象です。

ボナリーさんは2プロだったのですが、精彩を欠いた演技になってしまってましたね。ジャンプが決まらない・・・どこかケガをしてないといいんだけど。
後半の部ではバックフリップ飛んでくれたのですが、低い位置ではねたから少し危なかった。現役の頃より滑りはスムースな感じを受けました。

織田信成くんは、マスカレードワルツ。あれ、ローリー・ニコルのPGなんですね。なんかモロゾフPGっぽいように見えたのは、ひょっとして手の使い方の辺なのかな。やや直線的な動きに見受けられたので・・・。まだ体になじんでおらず、音にスケートがのってないところも見受けられ、かなり荒くは見えましたが、信成くんが滑っている、というそのことだけでなんだかじわっときてしまった。

村主章枝さんは・・・パントマイムのウィンナ・ワルツ。これは本当に素敵なプロ。大人の童話を観るようで。ピエロのような表情、愛らしいけれどなんだか悲しい。動きも表情も本当によく研究されたんでしょう。観ていて幸せだな、と思うし、スケート特有の曲線やスピードと、対照的なパントマイムのかくかくした動きや静止。「ショーのスケート」ですよね。誰が観たって満足するでしょう。

武田奈也ちゃん。初めて観るPGで、しっとり系。うまくやりきれているわけではないけど、彼女は本当にどんな曲でも動けることに関心。元気な曲の方がしっくりしているのは確かだけど、好感がいつでももてる子だなあ。

安藤美姫ちゃん。宮ケンさん版ボレロ。DOIの放映を観たときは大丈夫かしら、と思ったけど、あのときよりはずいぶん元気で良かった。前のめりの部分はやっぱり気になるけど、彼女にこのPGは合っている。美姫ちゃんはとても女の子の感性が強いように見えるので、私はつくづく、ねらうべき女性像をもつよりも、彼女本来の女性らしさをただ大事にしさえすればいいと思うのよね・・・。

本田武史君。もうね、見に来て良かった!と感涙しますよ。
1曲目は川井郁子さんのヴァイオリンに合わせて。なんだっけ・・・昔カートさんが使ってた曲だったような。
武史君はやっぱりスケートがきれいでしたよ。スムースで。イーグルたっぷりで・・・もうそこだけ気が遠くなりました。武史君はどこまでも「日本人的」な感情表現で派手さはないけど、手先の気持ちの入れ方や体の姿勢など、やっぱりしっかりしてるな、と思いました。基本がきちっと入ってるのがわかる。ただ最初の3Aは相変わらず大きく飛ぶけど思いっきり軸が曲がってて、おもわず「きゃー」っと叫んでしまいました。
2曲目は・・・やられました。05-06シーズンにSPで使ってたニノ・ロータのロミジュリ・・・。あの衣装、現役の時のですよね。もちろんショーバージョンのPGだけど・・・ここでお目にかかることになるなんて、涙。これは感情こもってました。本当にいい演技だった。ああ思い出しただけで泣ける。

やっぱり武史君は私にとって泣きのツボだ。

アニシン&ペーゼラは、やっぱり、この組は出てきたときから氷のムードが変わりますね。観客一体型のショーを一瞬でできてしまうの。濃い!濃くてうまみたっぷりのフラメンコ。足裁きが憎すぎる。

ジョニー・ウィアーは、もう、さんさんキラキラ・・・。2プロでしたが、なんと言っても白鳥!ですよ!ショーバージョンですが、白鳥!まさか観られるとは・・・。
ジョニーは本当に美しい。こんなに仕草が華麗で可憐で、かといってけして女性に傾くわけではない。不思議な人です。
あの手先の美しさ、動きから動きのスムース、銀の粉を振りまきながら舞うような彼独特の演技は、やっぱり生で味わうとTVが別物のように神々しいです。

そしてしっかり「ジョニー」の文字入りウェアを着てくださってましたよ。ほんっとにファンに気遣いがあるよね。


ステファン・ランビエルは、ポエタ。今日のスタオベはこれです。
言葉で言うのが意味がない。「最高!見られて幸せ!」
熱かった。ごめんナハロさん、あなたを見る余裕はなかった。
そして、ヴァイオリンの生音が入ると艶めかしくて良かった。
このPGはね・・・本当にこれだけでショー完結なの。

荒川静香嬢は・・・いったいこの人はどこまで進化するんだ!?と毎回ふるえるのですが、さらにすごくなっています。2つのプロとも、すごくショーを意識した演技で、そして剛と柔のクールビューティーを見ました。
1つめのマドンナのPGは「剛」、いつからこんなにセクシーになったの?という色気があって、目から冷たい青火花が散りまくる。それでいてエレガントさは絶対なくならないよね。
そして2つめの曲は川井さんのオリジナルで、彼女の生演奏の元行われましたが、これまたきれいです。リンク入り口のところに例によってカーテンが敷かれていますが、そこでまず影絵の幻想的な振付をしてからOn Ice。
着物イメージの美しい衣装で、幽玄。儚さはなく、艶めいていて憎らしいまでにきれいです。それと久々彼女のステップワークを見ましたし、美しいスケーティングも見ほれました。この人は本来スケーティングだけでものすごいんだな、と改めて気づいた次第です。

そう、荒川さんは「憎たらしい」ぐらいにカルメン役もお似合いだったのです。ホセ、その女に惚れるんじゃない!と言いたくなるくらい。


ええと、とりあえずここまでで、後からまたぽつぽつ書き足していきます。

そして、会場でお会いしました皆様、楽しい時間をありがとうございました!
ちょこっとしかお話しできなかった方、そしてお食事と楽しいお話をご一緒できた皆様、本当にありがとうございました!またゆっくりお会いできます機会を楽しみにしております!
それからこの素晴らしい公演を並んで見られたYちゃん、感動を共有できて良かったよ〜!この次はジェフはもちろん、トッドさんやクーリックに会える機会があるといいねえ。