「もっともっと」にならないでね。

すごいことはすごいことなのであります。
そこから得る感動も又、本物なのであります。


でも、私はいつも「大丈夫かな」を同時に思ってしまうんですよね。不安・心配・・・のような思い。

一番心配になるのは、「もっともっと」と知らず知らず求めてしまう人の心がたくさん集まっていかなければいいな、ということ。

今年は怪我の話を耳にすることが多いと感じているせいもあります。
つい、悪いことが頭に浮かぶのは悪い癖だと思います。

でも、体のピークはいつか確実にやってくる。
そのとき、出来なくなることもあるかもしれない。
そうしたとき、見る側はそれを受け入れ、その代わりその人に宿ったもっと素晴らしい輝きがあることを忘れてはいけないのです。

宝石はそれ自体が奇跡の塊のような物。
硬そうに見えるそれらの石が、驚くほどたやすく傷つき割れることもある。

宝石に傷やカケができたときは、リカットしてまた綺麗に調えることも出来るけれど、それは身を削りとること。
そしてそれは、けしてたやすい方法ではない。リカットされた後の姿を見たって、そのジュエリーを買う人は気がつきもしないでしょうが。

ダイアモンドは丈夫だと思って、手荒に扱わないでね。
そしてダイアモンドほどの輝きを放たなくとも、のぞき込めば不思議な魅力を放つ石が地球上には数え切れないほどある。ただ表面から見ていてもわからない。万華鏡を覗くように、自分の目をそこに向ければ見えてくるんです。

纏まりきらない言の葉ばかりですが、何となく、記しておきたくなりました。