スケートに何の夢を見るか。

SP/FSともさすがに硬い演技で、シェヘラザードの後半はもうちょっとパワフルに・・・と願うあたりは今回特に難しかったようですが、緊張の挟間にもFSは以前よりもさらに表現しようという意気込みが見え、うれしかったですね。

でもまだ、この音楽を演じきるほど熟していないのです。それだけの経験もまだないでしょう。確かに彼女にぴったりの曲だけど、花が香るようじゃなく、果実が熟した強い香りを放たなくてはダメ。別に今でなくてもいいんです。今年はこの曲でできるところまで追い込んでみて、来年はまた新しい表現を深めていったらいいなあ。
スケートを通して伝えることの出来る可能性をもつ人。フィギュアスケートを言語とする人・・・というか。だからなんだかもどかしくもあり、ワガママな願いを持ってみたり。
自分の好きな音楽を選んだのなら、とことんこだわってもらえたらいいなあ。その面ではまだ彼女、眠っている。そのうちジャネット・リンみたいに転んでもそれを忘れてしまえるほどの世界を広げてしまえる強さが手に出来たらいいね。彼女の言語で。

より期待も高まったところに大きな大会があって、まさに彼女にはさまざまなことを1度に学ぶ場になったでしょうね。でもまあ、よかった。ただフリーが始まる前、お母様がカメラに捕らえられた瞬間はさすがに胸が締め付けられましたが。
SPのあとに泣いたという話が出たときは、ファンの人が心配したかもしれないけど、なんだかようやっとそういうことも出来たかとほっとしました。ワールドでは出来なかった素直なこと。精神的に強いようなことをよく新聞なんかで読んだりしますけど、普通の子なんだろうね。弱いけれど、弱すぎもしない。冷静に見えるけど、たぶんすっごく慌てててもそう見えないような子。ある部分では、欲が少ないのかしらって思うようなところもある。でもスケートには理想を持っているところが私はいつも楽しみで見ています。
それから、新しいEX用PGをいつ出すのかと思っていたら、このタイミングですか。いつぞやも韓国のショーのために新しいPGを用意してましたね。あれは1日限りの幻のPGになってしまったけれど。そういうプレゼントを用意しようと思っているってことが、ヨナちゃんも声援の意味を受け止め理解できるんじゃないかって気がするんですけどね。

それと、サムソン(日本ではサムスン?)の「ハハハキャンペーン」(不況の最中、沈んだ雰囲気を払って明るい応援で力を出してもらおうという趣旨のようです)を通してGPFへの応援メッセージを沢山もらったようで、お礼のメッセージがキャンペーンページで近日公開されるそうです。→こちら
それからオーサーさん、いつも韓国に来たときにはヨナちゃん関連のイベントによくお付き合いしてくださって頼もしい限りです。今回もコリョ大で師弟二人してスケートレッスンに参加してくださってましたね。映像も見ましたが、オーサーさんのスケートが相変わらず素敵過ぎる。スケーティングを教えられる小さな子供たち、よかったね。
ヨナちゃんがちょっといけてないけど、オーサーさんお誕生日おめでとうございます〜

25日のAngels on Iceというチャリティショーには、ここにいる子の何人かが出場するようです。ユン・イェジちゃんとか。以前のニュースではジョニーがゲストだったと思うけど、どうなんだろう。

韓国滞在中はお忙しいでしょうが、早く風邪を治してくださいね。ヨナさん。