International Figure Skatingの最新号

お仕事してご飯食べて一眠りして・・・こんな時間に起きてしまって。
時間をもてあましてネットの海に出るとIFSの表紙がワールド仕様に変わってました。昨日は大ちゃんだったと思うけど、またこれがマルベル堂崩しの・・・笑顔ですね。

カバーストーリーが真央ちゃんとジェフなんですけど、ごめんなさい、ジェフだけご紹介。
これまで出てきた記事と、大きくは変わらないけれど、このシーズン、ジェフの流れがよくまとまっています。



BUTTLE’S STUNNING VICTORY
バトル 驚きの勝利

世界タイトルを獲得した24時間後、バトルはなおも自分の成し遂げたことの重大さを受け止めようとしていた。

カナダにとっては11年ぶりに男子の世界チャンピオンを勝ち取ったことを、彼はクレイジーだと言った。「皆がみんな僕のことをMr.ワールドチャンピオンって呼び続けてる。いい気分だけど、まだどう反応したらいいかわからないですよ」とバトルは認めた。「この状況すべてに浸るほどの時間が充分あったわけではないから」

幼いころから彼は世界チャンピオンになることを夢見てはいたが、いざそのときが現実になってみると、この魅力的な青年にはまったく心構えができていなかった。「そういう高い目標を持ったり、そんな夢を見ることが良いことだと思ったことは何度もありました。でもやってのけたなんてクレイジーだな。思いもよらなかった。まったく圧倒的な感激でした」

バトルにとって、今シーズンこれまでの間、世界選手権の表彰台の頂点に続く道が金色に敷き詰められていたわけではなかった。彼の初戦であったスケートカナダでは良いスケートが出来ず、3位となった。「あの試合にはひどくがっかりしました。特にショートはね」

第2戦のカップ・オブ・ロシアでは4位になったことで、グランプリファイナルに進出できなかった。「モスクワではもう一度、実に出来の悪いショートプログラムをやってしまったのですが、フリープログラムは僕にとって転機になりました。僕はもっとジャンプに攻めていけたように感じたし、ずっとうまくいきました」

バトルを8歳から教えているリー・バーケルは、カップ・オブ・ロシアで愛弟子が活気を取り戻したように見えた、と語った。「コーチである私から見て、モスクワのフリープログラムには変化が見えました」バーケルは回想した。「ジェフは落ち着きをまた取り戻し始めたようでした」

バトルは先秋、自分の焦点が一線的になってから、問題が生じはじめたという。ジャンプの問題にとりつかれ、バトルは専ら技術を完璧にすることにばかり集中してしまい、他のすべてを脇においてしまった。「僕は(ジャンプの)確実性に欠くことをずっと非難されてきたから、そのことだけに自分の意識を向けておきたかった。ジャンプの確実性が僕を救うと思っていましたが、そうではなかった。焦点を合わせるべきことと、あまりに何かに集中しすぎて、大きな絵を見失ってしまうこととはまた別の話なんです」

「僕は基本的に、僕自身を自分にあるスケートの芸術的面から、すっかり離してしまってました。僕がどんなタイプのスケータなのか、という点からすれば、僕にとって良いことではありませんでした。僕は、創造性あるスケーターです。僕は自分のそのセンスを伸ばすことに努めています。それでそう考えるようになって、トレーニングにまたその部分を戻すようになったら、練習内容は以前よりずっと向上しました」

バーケルはこうしたことすべてに冷静に対応した。「私は常にこう信じる者なのです-万事理由があるとね。確かにジェフはシーズン当初、疑念を抱いていたけれど、そのことがあって自分のやるべきことを見直した。だからジェフがここ(世界選手権)で勝ったということは、シーズンの始まりの難を思えばずいぶん信じがたいことだ」


A NEW PERSPECTIVE
新たな展望

バトルは先の1月に行われた国内選主権に向けての準備に、新しい方法で取り組んだ。「僕たちはトレーニングの仕方を改めました。ランスルーを多くこなすことに集中したら、何もかも変わっていったのです」

二位の結果にもかかわらず、バトルは国内選でのあり様に満足した。「フリーではいくつかのミスをしてしまいましたが、自分の極点を越えた感じがありました。自分の体をコントロールできている手ごたえがあったのです。四大陸選手権は国内選手権からのステップアップになって、そしてこの地(スウェーデン)で、そう、ピークを迎えたかった地点で、まさにそのとおりに出来たのです」

バトルは新しい観点で世界選手権に突入した。「僕は自分に、結果だとかそういったことばかり捕らわれない、と誓いました。他の選手の練習を見はしなかった。他の人がどんなスケートをしているか知らなかった。僕はただ、自分が感じること、自分がどうスケートするかに集中していました。それが僕の続けるべきことだったのです」

ショートプログラムで勝っても彼の考えは引かなかった。「ショートのあと、僕は、明日はまた別の日、と思っていました。得点は皆とても接近していましたから。一位になっているだなんてこと、自分にあんまりプレッシャーかけたくなかったんですよ。実際たいして意味のない事だもの。僕はフリーに『この新たな日、視点変えずに』という思いで入っていきました」

バトルはフリープログラムの最終滑走をくじで引いた。これまでは彼の好みでないポジションだ。「私にジェフをそのことでからかったのですが、彼はただ笑って言いました。『(この状況を)今までとは全く違うようにとらえているよ』と。それで彼が良い見通しでいるとわかりました」

バトルはフリープログラムを終えても心にメダルのことが全く浮かばなかった。

「僕はただ、こう思ってましたよ。『神様ありがとう。こんな本当に価値あるスケートをさせてくださって。この試合最後の滑走者として、僕はやり遂げました』って」

しかしその直後、キス&クライに腰掛けて、バトルはそれを言葉にした。「リーにメダルを取れたと思う?とたずねましたよ。するとリーは『ああ、そう思うね』と。それで僕が、メダルがもらえるなんてすごくうれしいね、と言うと、リーは『私は金メダルがもらえると思うけどね』と言ったものだから、思いっきり魂消てしまったんだ」

バトルは優勝したことでクワドの習得へ新たな刺激を受けたという。「僕はいつでもクワドがない事を論じられてきました。でも今は、こう思うんです。『ああ本当に、僕がクワドなくして成し遂げたことを見てごらんよ。じゃあクワドを跳んだなら、どれだけ僕は試合で有利になるんだろうね』それが僕のこれからの境地です」

バーケルはどんなときも、バトルが世界で最高の存在になれることを信じてたると言う。「私はいつだって心の奥で、彼が2つのプログラムとも確実な演技が出来たなら、ワールドチャンピオンになれると思っていましたよ。彼が表彰台のトップに立つところを見て、素晴らしい気持ちでした」

コーチのことを「心のよりどころ」とたとえて、バトルはバーケルがともにスウェーデンにいてくれたことを、とても誇りに思ったと口にした。「結果が出た後、彼にハグをもらったんですよ」とバトル。「僕ら(教え子たち)は『わお!リーがハグしてくれたときは、本当に上出来だったってことだよ』なんて冗談で言ってます」

バトルに月桂冠の栄誉に満足する暇はない。スウェーデンからもどった2.3日後には、スターズ・オン・アイスのツアーのため、新しいプログラムを準備していた。「スターズ・オン・アイスで滑ることは、僕にとってそのシーズンのご褒美なんですよ。よき友人や僕のアイドルたちとツアーをするんです。本当にお祭り騒ぎですよ」



バーケルコーチ、この勝利が本当にうれしかったのでしょうね。
美酒にほろ酔いでございます
(ちなみにそのほかの写真はこちらに)
(四大陸ではモロゾフさんがこれ以上に上機嫌?なにか踊りだしそうな顔してます)

JeffButtle.comeでは、早速CSOI公演のレヴューが上がったりしてますが、ジェフも楽しんでいるご様子ですし、みなスタオベをもらう好演技だったようですね。

しばらくすれば写真が上がったりしてくるかな。
楽しみ。